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JICAでは南スーダンの政情や治安状況に鑑みながら適切な協力を実施していくために、平和構築アセスメント（PNA）を実施し、今回の紛争の背景や要因を整理して、新たなニーズや他ドナーの動向等についても把握した上で、協力プログラムを検討することとなった。
本業務では南スーダンにおける今回の紛争と和平交渉の経緯、紛争の背景や要因と考えられる政治、軍事、治安、経済、社会等の状況・動向をインターネット上の各種報告書の情報整理、現地における政府、大学・研究機関、外交団・ドナー、政府の内情や地方の現場について知見を有するプロジェクトやNGO等数多くの機関へのヒアリングを実施し、紛争の構造的要因等の整理・分析を行った。同時に、今後の見通しについて、和平プロセスと経済・財政の両面について現地関係者の見解を引き出しながら整理、検討し、当面の間は和平プロセスが混迷・膠着し、経済低迷と一部地域での軍事衝突やコミュニティレベルの紛争が継続することを想定して、JICA協力事業実施における留意点を抽出した。