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カンボジア国（カ国）は教育戦略計画（ESP2009-2013）において、理数科教育の質の向上が将来の経済発展を見据えた人材育成のために不可と位置づけている。一方、大半の中学校教員は教職についてのち一度も専門分野に関する研修を受けておらず、十分な教授法を身につけていない。また、授業においては、教師主導になりやすい傾向がある。そこでJICAは、指導書を開発し現職教員研修を行うことにより、これらの課題を解決するとともに、将来的には教育省自身が、独自にこれらの活動を全国展開できるよう能力開発を行うためのプロジェクトを開始した。パデコは、教育省関係局や中学校教員養成校教官、国立教育研究所教官らとともに、前期中等段階を対象とした数学、理科（物理、化学、生物、地学）の教師用指導書開発を行い、対象州の理数科教員代表に対して指導書の活用方法に関する研修を開催している。また、継続的なモニタリングによって研修内容が学校内で共有され授業で確実に活用されることを促し、学校現場での経験が指導書の改善に反映される仕組みを確立している。さらに、これらのプロセスを将来的に教育省が独自に全国展開できる基盤を構築している。