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中南米地域では、豊富な農産物原料を基にした農産品の輸出拡大のため、フードバリューチェーン（FVC）構築・強化を進めているが、生産、加工、流通、消費の各段階において改善の 余地が大きい状況にある。一方、日本では、人口 6.3 億人を抱える中南米地域を安定的で高い 成長力を有する食市場と捉え、官民連携により FVC 構築・強化を推進している。しかしなが ら、対象地域の FVC における現地技術ニーズ、ビジネスチャンス、有望なビジネスパートナー や商習慣等に関する情報不足から、FVC の構築・強化に貢献可能な先端技術・製品・サービス を数多く有する日本企業の事業展開は限定的である。

このような状況の下、標記業務は、対象 5 カ国の FVC 強化に向けた課題・ニーズの特定、その解決に資する日本の技術・ノウハウ等の シーズ情報を収集した上で、国内外でのセミナー等を通じ、日本企業とのビジネス関係構築に 関心を示す調査対象国の公的機関・現地企業等と、中南米地域への事業展開に関心を持つ食・ 農産業分野の日本企業等間での情報共有、ビジネスマッチングを現地共同調査を通じて実施した。