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2004年12月に発生したスマトラ沖地震で引き起こされた巨大な津波は、インドネシアのみならず周辺国に多大な損害を及ぼした。スリランカでは有史以来最悪の災害となり、社会経済への打撃は深刻で、JICAは復興支援開発調査の結果に基づき本事業を実施した。
パデコは関係諸機関や住民組織、漁港等のエンジニアリングを含む案件全体の調整を行ないながら、特に社会経済復興支援パイロットプロジェクト実施を推進した。被災地マータラ市に駐在し、マータラ県での復興支援パイロットプロジェクトの計画、実施のために、現地コミュニティにおける被災者とのワークショップを実施し、県庁、郡庁、工業開発公社、漁業省、共同組合省、UNDP等ドナー、OXFAM等国際NGOとの連携・調整を担当した。被災者に救援物資を与えるだけの援助から一歩進み、ハード面と住民の共助、行政の能力強化等のソフト面のバランスをとりながら、長期的な視点を持っての復興支援を進めた。