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南スーダンは2005年南北スーダン包括和平合意（CPA）、2011年の独立を経て復興と開発を進め、州と基礎自治体で構成される地方行政についても整備・能力構築が行われた。2018年9月に締結された「再活性化された衝突解決合意（R-ARCSS）」の下で地方行政制度の再構築が始まったものの、流動的状況が続いている。

本調査では、南スーダンの複雑な現状と課題を踏まえ、南スーダンの和平プロセスの進展と平和の定着を支援するため、特に地域社会・コミュニティの再建や、行政と住民の信頼関係の構築等に資する地方行政分野の具体的な案件形成に必要な情報を収集・分析し、同国中央政府・州政府関係者に対してオンラインセミナーを実施した。セミナーでは、日本の戦争・震災後のコミュニティ再建・地域復興の経験に係る講義やディスカッションを基に、南スーダンで必要かつ可能な対応につき協議を行い、今後の協力の方向性と内容を検討した。