プロジェクト検索詳細

PADECOは、特に地域連結性を強化するための政策策定や法的枠組みの設計において、貿易および輸送促進に関する豊富な経験を有する。ベンガル湾地域は連結性向上により大きな恩恵を受ける可能性が高く、アジア開発銀行（ADB）の重点分野となっている。PADECOの専門家はADBからの依頼を受け、ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ（BIMSTEC）における交通連結性マスタープラン策定のため「BIMSTEC II支援 – 交通計画コンサルタント」「南アジアにおける知識駆動型開発の強化 – 交通計画コンサルタント」および「BIMSTEC実施支援 – 交通計画スペシャリスト」の業務を担当した。

このマスタープランには、BIMSTEC地域内における国際交通連結性強化のための包括的な政策、戦略、および行動計画が含まれる。マスタープランではイニシアティブの展望に加え、各種輸送モードを網羅した地域内における国際輸送連係およびサービス発展のための政策枠組みが提示されている。

また採用すべき実施戦略が明示され、上記政策に基づく目標が設定されている。さらに、これら目標の達成状況をモニタリングするための方法論も提示されている。PADECOの専門家は机上および現地調査を実施した上でマスタープランのドラフトを作成、BIMSTEC加盟国およびその指導者による承認に向けたBIMSTECマスタープランの編集を担った。

BIMSTEC地域におけるPADECOの成功体験を踏まえ、ADBはその後、南アジアー東南アジア間、特にBIMSTEC-ASEAN間のマルチモーダル連結性強化および貿易促進に向けた協力のため、個別の3業務をPADECOの専門家に依頼した。これら業務では、ASEANおよびBIMSTECの戦略・イニシアティブのレビューによる課題と相乗効果の特定が実施された。ASEAN-BIMSTEC間協力のための初期フレームワークの提案、ADBモデルに即した戦略・行動計画・優先事業が、COVID-19の影響および健康レジリエンスの必要性も考慮しながら概説されている。主な成果はASEAN-BIMSTEC対話のための資料としてまとめられ、また対話参加にあたっては、成果の要約および将来のADB支援活動指針となるフレームワークペーパーの作成も行われた。