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本事業は、バングラデシュ・クルナ市が直面する、塩分濃度上昇と人口増加を背景とした水供給能力課題に対処するための包括的な水供給投資プログラムの策定およびクルナ上下水道公社（KWASA）の能力強化を行うとともに、水供給システムの持続可能な運営確保を目的に市の制度、財務、ガバナンス評価を実施したものである。モラハット取水口で塩分濃度が高まる乾季においても必要な飲料水の量と質を確保するため、ここでは水供給システムの3つの代替案が調査された。この調査には詳細計画および設計、各代替案実施に必要な用地取得の検討が含まれ、これらを踏まえコンサルティングチームにより最適な代替案が推奨された。

PADECOは、(1) 気候変動に対する脆弱性およびリスク評価、得られた知見の設計報告書への反映、(2) 都市のレジリエンス / 気候変動適応に係るワークショップ開催および雨水収集や地下水涵養等の「自然を基盤とした解決策（Nature-based Solutions）」に関する研究、(3) 既存水供給サービスのレベルと質の評価および配水ネットワークの予備設計、(4)社会的セーフガード評価およびデューデリジェンスの準備を含む社会・貧困・ジェンダー分析、(5) 環境基準評価および環境アセスメントの各業務を担当した。