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アフリカ地域には多くの内陸国が存在するため、複数国間の経済・物流の拠点を結ぶ経済回廊を先ず整備して、その結果として域内の産業振興と貿易円滑化を促すことが長年の課題とされてきた。近年、アフリカ開発銀行（AfDB）や地域経済共同体（RECs）等が、広域インフラ整備を推進するための計画策定を積極的に実施し、このような広域的な経済発展を実現するための環境整備が進みつつある。本調査では、南部アフリカ地域のアンゴラ国・ザンビア国・ジンバブエ国・ナミビア国・南アフリカ共和国・ボツワナ国・マラウイ国・モザンビーク国の8カ国を対象とし、(1)域内の一体的な経済・産業成長と貿易促進のための地域開発シナリオを策定し、(2)優先的に支援すべき重点経済回廊と、開発ポテンシャルが見込まれる回廊上の産業拠点を特定し、(3)その上で、中長期的な整備が必要となる運輸・電力・水の3つの主要インフラ分野を取り上げ、拠点毎に中長期的に実施すべき資金協力と技術協力の内容を検討した。